Recursion(リカージョン)はアメリカの大学のカリキュラムに沿った、コンピュータサイエンス(CS)を学習できるプラットフォーム。
未経験から本格的なエンジニアを目指すことを目標にしています。
本記事では、そんなRecursionを現役エンジニアの私が実際に使ってみたので評判や所感などを書いていきます!
結論ですが、他のサービスとは全然違っていて、最終到達点はどのサービスよりも高いのではないかなと感じました。
コンピュータサイエンスを学べる数少ないサービスなので、学びたいなと思っている人には強くオススメできます!
無料会員登録から始められて、無料部分でも結構レベル高めですのでまずは会員登録してみてみるのがオススメです。
Recursionの特徴
Recursionの主な特徴は以下の通り。
それぞれの特徴を解説していきます。
Recursionではコンピュータサイエンスを学習可能
一つ目の特徴は、コンピュータサイエンス(CS)を学習できるということ。
プログラミングスクールなどではあまり扱わない部分を学習できるという事ですね。
例えば二進数などのデータの話やアルゴリズム、コンピュータサイエンスで扱われる数学の基礎知識などを学習可能です。
私自身コンピュータサイエンスを学ぶ大学を出ましたが、学習した内容がそのまんま出てきてビビってます。(厳密にはカリキュラムは多少異なります)
それもそのはず、MITやスタンフォード大学をはじめとする米国大学のコンピュータサイエンス専攻のカリキュラムを参考に、現役Facebook(Meta)エンジニアが作成、監修したカリキュラムになっています。
もちろん他サービスで学ぶようなWebサイトやWebシステムを作れるだけの教材もそろっているので、学習内容は多めです。
Recursionはアウトプット型の学習方法
Recursionはとにかくコードを入力させる場面が多いです。
テキストでの学習の後にコーディング問題があり、そこでアウトプットをしつつ定着させていきます。
問題数はどんどん増えていて、500問を越える問題数が揃っています。
上記はパスワード判定を完成させる問題。理解を深めるだけでなく、実践でも使える内容のものばかりです。
プログラミング関係のサービスならどこもアウトプット型ではあるのですが、アウトプット量は群を抜いているんじゃないかと感じました!
簡単なものから現役エンジニアでも苦戦するものまで様々で、かなり充実しています。
Recursionは充実したコミュニティがある
Recursionには多くのコミュニティがあり、質問対応や仲間づくりなどを簡単に行うことができます。
コミュニティの1つであるDiscordコミュニティに参加しましたが、多くの人が自己紹介をしていたり、問題に関する質問・回答が頻繁に行われていました。
この辺りについては後で詳しく解説しますが、主にコミュニティ面でのサポートがあるサービスとなっています。
Recursionの評判
Recursionの評判ですが、全体的にかなり良いですね。
コンピュータサイエンスを学ぶサービスが他にほとんどないので、その点が良い評価につながっているみたいでした。
Recursionの良い評判
コミュニティのDiscordに回答が付くのはレベルが高い人が何人も在籍しているから。
自力でどうにか解こうという姿勢が感じられたので、実力の付き方が違うのではないかと思います。
Recursionの悪い評判
問題が段々と難しくなるので、その分試行錯誤の回数も増えていきます。
そのため1問1問に時間がかかり、じっくり腰を据えて長期間学ぶ意識が必要になってきそうです。
レベルが高いこともあり、全体的に難しいという評価が多かったです。
ただ面白い問題が多いので、『難しいけど楽しい!』という意見も良く見かけました。
ちなみにレビューに関しては公式ホームページにて数多く確認できます。
Recursionでの学習の流れ
それでは、Recursionでの学習の流れを解説していきます。
Recursionでは学習ロードマップが公開されているので、それに従っていけば問題なく進めることが出来ます。
ちなみに対応言語は多く、主要な言語で大体学習できます。(詳細は公式HPに掲載)
〇〇の言語を学ぶというより、『考え方を学ぶ』という感覚の方がつよいです。
各コースごとの学習方法は以下のような流れです。
1.テキストを読みつつインプット
解説用のコードやイラスト、解説テキストを読みつつ知識をつけていきます。
未経験者でも分かりやすいように書かれているのでこの点は安心です。
2.コーディング問題を解く
テキストを読み進めると問題へのリンクがあるので、適宜解いていきます。
画像はブラックジャックの勝利判定プログラムを作る問題ですね。
自分で考えてコードを入力する必要があり、少し難しいところもありますが試行錯誤することによりしっかりと定着していきます。
解答と解説は一度正解しないと出てこないので、必然的に何度もトライすることになります。
問題が解けたときの達成感や難しい問題へ挑戦するときのワクワク感は半端じゃないですね。
3.プロジェクトのコースを進める
一通りの基礎知識が身についたら、プロジェクトのコースを進めていきます。
〇〇を作ってみる・・・のようなコースが多く用意されているので、そちらを進めるという感じです。
画像はRecursionにある、ブラックジャックを作成するプロジェクトの画面です。
ブラウザ上で表示を確認しつつ作成を進めていけます!
最終的にはコミュニティなどで募集がかかっているチーム開発を目指して学習を進めていくという形になっていきます。
一部のコースやコーディング問題は無料会員で閲覧可能ですので、そちらをチェックしてみるとより分かりやすいです!
>>Recursionに無料会員登録して学習内容をチェックする
Recursionのコミュニティで学習サポートもバッチリ
Recursionには学習を支える仕組みとしてコミュニティがいくつかあります。
いずれも有料会員になる必要がありますが、それだけの価値があります。
Discordで質問対応・コミュニケーションを取れる
チャットツールであるDiscordを使用して、どうしても解けない問題のヒントや分からない部分の解説を貰えます。
初級、中級、上級などコースごとに分かれていて、質問を書き込むことで他のユーザーに教えてもらうことができます。
自己紹介の場などもあり、コミュニケーションの場としても利用されていました。
実際使ってみましたが、一番盛り上がっているのはこのDiscordではないかなと思います!
質問に対する回答も数時間後には来ていましたね。
もくもく会
定期的にもくもく会が開催されていて、ユーザー間の交流も可能です。
TwitterやDiscordなどで募集されているようです。
作業しつつ、現在学習中の方や本格的に開発をしている人ともつながりを得られる場となっています。
チーム開発
複数コースが終了したらチーム開発にも参加できるようになります。
同じレベルの人とチームを組み、課題に取り組みます。
開発期間は1ヵ月間ですが、Gitを使ってソースコードの管理を行いつつ、メンターにレビューもして貰える環境で学習できるので急激にスキルが高まること間違いなしです。
チーム開発が体験できる場はほとんどないので、ここで急激にスキルが身に付くといった声は多かったです!
Recursionに向いている人・向いていない人の特徴
実際に使ってみての所感を交えつつ、Recursionに向いている人と向いていない人の特徴を紹介していきます。
Recursionに向いている人
- コンピュータサイエンスに興味がある
- 学習するのであれば、ハイレベルなスキルを身に着けたい
Recursionはコンピュータサイエンスを学習できる数少ない場ですので、興味がある人にはオススメです。
学習する場がそもそも少ないように感じますので、コンピュータサイエンスを学びたいのであればRecursion一択ですね。
例えば情報系の大学に行きたかったけど断念した・・・みたいな人には刺さると思います。
また、ハイレベルなスキルを身に着けたいという人にもオススメです。
- わかりやすい解説
- 質問できる環境
- 好奇心をくすぐられる問題
がそろっていて、特に問題の量と質は他サービスと比べても群を抜いているでしょう。
問題を片っ端から解いていけば絶対にハイレベルなスキルが身に付くことは間違いありませんし、なにより考える力がしっかり身に付きます。
ちなみに、現役エンジニアにもかかわらず上級レベルの問題を解くのに数時間かかりました。。
中級レベルまで解ければスキルとしてはかなり十分ですが、それだけ問題の質は高いという事です。
Recursionに向いていない人
- 短期間で学習して成果を出したい人
- PC関係や論理的思考にあまり自信があまりない人
Recursionは難しい問題が多数あり、それらをアウトプット重視で学習する以上どうしても時間がかかります。
プログラミングの基礎、というよりもコンピュータサイエンス部分から学んでいくので時間はどうしてもかかります。
また、基本Discordチャットでの質問になるため最初から対面でのサポートが欲しい人にも不向きになります。
全体的に難易度は高めに設定されているということもあり、PC関係や論理的思考に自信がない人にとっては厳しいと感じるときもあるかもしれません。
ただし、難しい部分に関してはoViceというバーチャルオフィス環境を使って個別に対応することも可能です。
木構造や再帰は難しいので画面共有をしながら説明することもあるようです。
初心者はRecursionを使うべきか?
そもそもRecursionの対象者は以下のようになっています。
- プログラミング歴0~6ヵ月
- 高校レベルの数学ができると良い
コンピュータサイエンスを学ぶ際に数学ができるとアドバンテージになります。
完全初心者はRecursionを使うべきか?についてですが、『コンピュータサイエンス目的で使うのであれば絶対に使うべき』でしょう。
逆に、プログラミングを学習して就職や転職に役立てたいという人はちょっと遠回りになるような気もします。
Recursionを使って転職などの成果を出した人は多い
実際にRecursionを使用して転職・就職ができたという人の記事が公式サイトにいくつか紹介されています。
Recursionのチーム開発を利用すれば特に力が一気につきますし、問題自体もハイレベルなので成果は出しやすいのではないかと感じます。
記事の冒頭でも紹介しましたが、学習し切った時のレベルは他のどのサービスを使うよりも群を抜いて高いのではないかなと感じました。
Recursionの有料版と無料版の違い【料金】
Recursionは無料版と有料版があり、有料版だと制限なくすべてのサービスが使えます。
Lite
無料 |
---|
総ページ数:150 |
コーディング問題数:25 |
チーム開発:なし |
エンジニアへの質問:なし |
コミュニティ:なし |
イベント参加:なし |
学習目安時間:45h |
Premium
$61/月 (年額プラン:実質$49/月) |
---|
総ページ数:1077 |
コーディング問題数:498 |
チーム開発:あり |
エンジニアへの質問:無制限 |
コミュニティ:あり |
イベント参加:あり |
学習目安時間:790h |
無料版でも初級コースとHTML/CSSコースを学習でき、学習目安としては45時間にもなるのでまずは無料版(新規会員登録するだけ)をザッとやってみるのがいいでしょう。
同程度の価格帯のスクールについてはサブスク型プログラミングスクールおすすめ5選【現役エンジニア視点で厳選】の記事で紹介していますので、比較してみてください。
中でもRecursionはレベルが高めかなという印象を受けました!
その分ハイレベルなスキルが身に付きます。
Recursionの申し込み手順
Recursionへの申し込み方法は簡単で、公式ホームページから無料会員登録をすればいいだけ。
新規登録ボタンを押せばメール認証があるので、それが完了すれば終わりです。
30秒ほどで終わりますし、無料会員でも45時間も学習できてかなりのボリュームがあるのでまずは試してみるのがいいでしょう!
Recursionはコンピュータサイエンスを学ぶにはピッタリ!
まとめですが、Recursionでは
- 大学で学ぶようなコンピュータサイエンスを月61ドルで学べる
- 充実したコミュニティで質問対応もバッチリ
- 全体的にレベルが高く、最終到達点レベルはかなり高め
という形で他のサービスでは学べない内容をじっくりと学ぶことが出来ます。
ネット上での評判もいいので、多くの人が利用しており、今後認知度が高まるとさらに利用者は増えるでしょう。
駆け出しの方にかなりオススメできるサービスなので是非使ってみてください。