未経験でエンジニア転職を目指す人が増えすぎているらしい。自分は転職できるかな?
未経験の転職者・副業ワーカーが増えても将来性は問題ない?
こういった部分が気になっている人は多いと思います。
今からエンジニアを目指して、果たして競合に打ち勝って目標達成できるのか?という事です。
結論ですが、IT業界はまだまだ人手不足なので問題ありません。
しかし、転職・副業するにあたって求められる技術力は年々増加しているように感じます。
本記事では、未経験エンジニアのキャリアに関することについて解説していきます。
筆者は現役のエンジニアです。
受託開発の会社にて勤務中で、プログラミング歴は5年です。
未経験エンジニアは増えすぎ?
まず、未経験からITエンジニアになっている人の数は間違いなく増えています。
正直「プログラミングは稼げる」ので、それを大体的に広めたインフルエンサーの影響も大きいと感じます。
IT転職希望者のみを募っているプログラミングスクールは以下のように多く、それに従って当然エンジニアになる人も増えていることが分かります。
テックアカデミー、テックキャンプ、CodeCamp、TechBoost、ポテパンキャンプ、RUNTEQ、DMM WEBCAMP、侍エンジニア、Raise Tech…
受講者数の多いテックアカデミーは30,000名を超える方が受講しています。
以前はプログラミング=そもそもPCやネットに詳しい人がするものだったのですが、最近では本当に誰でもできるような環境が整ってきました。
未経験でのエンジニア転職は難しくなっているのか?
未経験でのエンジニア転職は難しくなっているのかについて、様々なデータを元に考えてみます。
- ITは求人倍率が高い
- 経験が多少不足していてもポテンシャル採用の動きも強い
- 異業種からの転職も多くなってきている
上記のようなデータがあったので、1つずつポイントを見ていきます。
ITは求人倍率が高い
IT系の求人倍率は依然として高いため、エンジニア転職は難しくなってきてはいません。
2024年8月時点で、dodaのデータではエンジニア(IT・通信)が12.41倍となっており、1人当たり12件以上の求人が来ている状態になっています。(参考)
経験が多少不足していてもポテンシャル採用する動きも強くなっている
また、経験が多少不足していても、ポテンシャルを重視し、人柄や志向性、自己研鑽への意欲が高い人材を採用して育成する企業も少なくなく、さまざまな角度から人材を獲得していく構えを見せている。
ITエンジニア中途採用マーケットレポート(2022年6月発行)
上記はWebクリエイターについての記載ですが、ポテンシャル採用を積極的に行っています。
結局スキルが一番伸びるのは現場なので、多少スキルがなくても1から育てていく・・・という姿勢も強くなっているみたいです。
しかし、全体的に求められる技術力は高まってきているように感じます。
異業種からの未経験IT転職も多くなってきている
アウトソーシングテクノロジーはIT未経験者にウェブ開発やネットワーク構築の手法などを教育して顧客企業へ送り出している。スーパーの従業員や幼稚園の教諭などの異業種から転職を目指す人が増え、4月から3000人規模で未経験者を採用している。
運転手からエンジニアに、DXで人材移動
トラック運転手や小売店の販売員など異業種からIT企業へ転職する人も多くなってきています。
中でも多いのがSES(派遣の業務形態)への転職になっていまして、もし受託開発や自社開発企業に進みたいのであればプログラミングスクールなどを活用しスキルレベルを高める必要が出てきそうです。
IT系企業の平均年収は高いため、「食いっぱぐれないスキルを身につけたい」「高い給料で働きたい」「在宅ワークをしたい」など、働き方の面でも人気が出ています。
IT業界の年収はチームリーダーで726.1万円、中堅レベルは576万円、新人レベルでも437.8万円となっています。日本国内全体の平均年収は408万円ですので、IT業界は他の業界と比較すると年収は高めだと言えるでしょう。
IT業界って年収はどれくらい?職種ごとの年収と年収アップの方法
競合はプログラミングスクール卒業生と考える
転職において競合はプログラミングスクールの卒業生になってきます。
プログラミングスクールを受講したとしても、同じスクールからの卒業生が競合になってきます。
スクール卒業生のレベルも年々高くなってきているので、それを踏まえた行動をしていくのがオススメです。
スクールを利用してIT転職を目指す人は間違いなく半年近くみっちり学習しているわけで、そこを上回る付加価値がつけられなければ転職は難しいでしょう。
これを独学となると相当厳しいので、当サイトでは転職希望者はプログラミングスクールの活用を強くオススメしています。
エンジニア不要論や人口が増えすぎたなどは気にしなくて良い
よくエンジニア転職に関しては以下のように厳しい意見を見かけます。
- 35歳定年説
- 技術力の低い未経験エンジニアが増えすぎた
- エンジニアを目指す人が増えたので今更遅い
上記の話はいずれも働いている最中に感じたことは全くありません。
社内でも話題にも上がらないですし、40歳でもバリバリ開発している人は多くいます。
技術力の低い未経験エンジニアが増えすぎたという話も良く聞きますが、そもそも技術力は現場で育つものだと思っていて、これを改善するためには転職者ではなく、ある程度会社側が改善すべきかなと。
もちろん一定の技術力は身につける必要がありますが、そこまで深く気にしなくても良いでしょう。
エンジニアを目指す人が増えたのも確かですが、データにあるようにまだまだ人材不足が続きます。
引用:IT人材供給に関する調査
2024年でのIT人材不足人数:約35万人
2030年でのIT人材不足人数:約45万人
数か月の学習で対応できるような案件については競合が増えているものの、それ以上の難易度の案件については案件の数が減ったとか、単価が減ったということはありません。
そのためこれらの情報はエンジニア転職を目指す上であまり気にすることはないのではないかと思います。
未経験からのエンジニアを目指す際に知らないとやばい3つのこと
順当に学習を進めて無事にエンジニアになれたとしても、いくつか気を付けるべき罠があります。
- 未経験歓迎の企業には要注意
- 理想とは違う仕事になる可能性もある
- 働き方は転職前に要確認
主に転職したい人向けですが、それぞれ解説していきます。
未経験歓迎の企業には要注意
「未経験歓迎」「文系歓迎」などのうたい文句には注意しましょう。
もちろん、採用後に研修などで一人前のエンジニアに育て上げる企業もあります。
しかし、実態は「希望していた仕事とは違う仕事しかさせてもらえない」「エンジニアとはとても言い張れない仕事内容」などの企業もあります。
それを防ぐには、やはり実力をつけて多少経験がないと入れない企業へ入社する努力をすることです!
理想とは違う仕事になる可能性もある
エンジニアとして採用なのに、事務作業しかしていない・・・という事例もあるにはあります。
本当にコードを書くような仕事ができるのか?について、企業の実態を深く調べておいた方がいいでしょう。
個人的には、プログラミングスクールにて優秀なキャリアカウンセリングを受けて理想の企業を目指すのが失敗が少ないのではと考えています。
例えば、ポテパンキャンプは提携企業への転職が多く、提携企業にSESや派遣がないというのも強みです。
働き方は転職前に要確認
エンジニアの仕事は期限があるものが多く、そのせいで残業が多くなることもあります。
特に、未経験エンジニアは他人のコードを見て解析するだけでも時間がかかるので、より時間がかかってしまう可能性が高いです。
最近は改善傾向にありますが、面接時に残業の有無をしっかり聞いておいた方がいいでしょう。
これらの罠は事前確認や安心して任せられるスクールを選ぶなどで回避することが出来ますので、注意しつつ行動しましょう!
未経験からのエンジニアは増えているが問題ない!
未経験からのエンジニアはドンドン増えてきていますが、それでも「全然転職できない」ということはありません。
もちろん正しい方法で学習して市場価値の高い人材を目指す必要は出てきますが、それさえ出来れば問題なく転職は可能です。
今では様々なプログラミングスクールがありますが、転職成功率はどこも95%を上回っていることからも「学習すれば転職可能」ということは分かると思います。
もちろん最後までカリキュラムをこなせた人が母数だから高い数字にはなっているけれど、プログラミングスクールからの転職を達成している人がいかに多いか分かります。
将来性も高いので、本記事を読んでエンジニアに興味を持ってもらえると嬉しいです。